印象的な一日(続き)

帰りのバスも、とある駅からの始発なので、ゆったり座って(ぐっすり眠って)帰ります。

いつものように後方窓側の席を取り、本を開こうとしたら、窓の外に歩行カートを押しながらヨロヨロとおじいちゃんが近づいて来るのが見えました。

乗るのかな乗るのかな、転びそうだなぁ

と思いながら見ていたら、乗り込もうとしてやっぱりコケた。

座席にカバンを放置して、外でコケてるおじいちゃんを助け起こしに行ったら、外を歩いていた男性も寄ってきてくれました。

二人で両側の腕を抱え起こして、カートとリュックと杖を拾って、乗り込ませようとしたところで、やっと運転手さんが手伝いに出てきました。

無事に座席に着かせて、私はもとの席へ戻り、発車したバスから、先程の手助けしてくれた男性が見えました。歩行カートを使って歩くおじいさんと一緒だったので、介護のお仕事をされている方なのかもしれません。

バス内の人が増え、おじいちゃん降りられるかなと気にかけていたら、とあるバス停で、そばにいたい女性が手助けして降ろしてあげていました。

降りたら降りたで、カートを開いてリュックを持って杖ついて歩いて行けるのかと見ていたら、ちょうど両手にダンボール箱を抱えて通り過ぎた女性が、箱を道端に置いて戻ってきて、カートを開くのを手伝ってあげていました。

手助けのリレーでおじいちゃん家に帰れたと思います。